特集
訪問看護あるある座談会 vol.2 感染対策編
訪問看護のお悩みあるあるの中に、感染対策があるのではないでしょうか。病院では清潔・不潔をはっきり分けられる反面、在宅では病院ほど明確に清潔・不潔を区別することへの難しさもあります。
前回に続き、3人の訪問看護師さんにお集まりいただき、感染症対策をテーマに訪問看護の「あるある」についてぶっちゃけトークをしてもらいました。
前回に続き、3人の訪問看護師さんにお集まりいただき、感染症対策をテーマに訪問看護の「あるある」についてぶっちゃけトークをしてもらいました。
コロナ感染対策の悩み。手袋NG!?訪問看護の入浴介助
りさ:悩みあるあるは感染対策です。
ゆり:あるよね。エプロンしないとか「これも素手でやっちゃうの?」みたいな。
りさ:在宅の利用者さんは手袋すると嫌がるんだよって言われたことがあったんです。それで手袋付けずに入浴介助してるお家もあります。
ゆり:その家の清潔の具合によるかもしれないけど、自分の感染リスクもあるし、他の家に菌を持っていっちゃうリスクもあるよね。お風呂場で「こんなの裸足で入るのよ!」って入っていく看護師もいるけど。笑
りさ:えっ、むしろ裸足以外で入浴介助してるんですか?
ゆり:うちでは長靴持っていったり、家によっては買ってもらったりしてます。ステーションごとに感染対策って違うんじゃないかな。
みほ:うちのステーションではご自宅で使ってるバスシューズを借りることもありますね。
りさ:へー、そうなんですね。イヤイヤ裸足で入ってました…。
ゆり:他のステーションではこうしているらしいから、感染対策の見直しをするのはどうですかって提案してみるのはどう?今はコロナもあるし。
りさ:そうですね。素手でストマを洗うのとか、粘膜だから抵抗あって悩んでたんです。
ゆり:だって便とか触れるからね。
りさ:信頼関係を大事にしすぎて、手袋をつけて嫌われるんじゃないかって思っている先輩もいて…。
ゆり:でも自分は守らないといけないもんね。最近は新型コロナで自宅に消毒液置いてくれてる家も多くなったし、看護師は働きやすきなったんじゃないかな。
みほ:そうですね。新型コロナを理由に何かと感染対策できるようになったのは、よかったのかもしれないですね。「新型コロナなので」って説明して、今まで抵抗あったお宅でもエプロンとか手袋を付けさせてもらえたり。
りさ:マスクもしてもらいやすくなりましたね。
みほ:今までそのまま咳されてましたからね…。
ゆり:唾飛んだよ!みたいな。気になってコンビニのトイレで顔洗ったこともありました。笑
みほ:帰り際に洗面所で手洗いできなかった時、コンビニのトイレとか公園で手洗ったりしますね。
ゆり:公園の子供たちに混ざって手洗いますよね。訪問先で「さようなら〜」って挨拶してそのまま手洗うタイミング逃しちゃったり。手指消毒で済ませるときもありますけどね。
看護師、膀胱炎になりがち。訪問看護のトイレ問題
ゆり:最近はコロナでトイレ使えなかったですよね。
みほ:めっちゃ不便でした。
ゆり:ですよね!私、膀胱炎になりました。
りさ:えー!わかります!私もなりかけましたもん。
みほ:ひえー。今年じゃないけど私も前なりました。
ゆり:病棟でもそうでしたけど、トイレ我慢しちゃうじゃないですか。在宅だとトイレにいつでも行ける環境じゃないので、尚更。
りさ:私も水飲むの控えちゃってました。去年の夏に突然38度くらいの熱が出て「コロナか!?」って思ったんですけど、実は脱水で。
ゆり:わかるー。私もおなかの調子が悪くて腸炎かと思ったら高熱出て。OS1を一気飲みしたらおいしくて。こんな美味しい飲み物だったかなっていう。笑 手足の痺れもあって、今思うと重度の熱中症でしたね。
みほ:やばいやばい。
ゆり:夏、高齢の方ってなかなか熱中症に気づかないじゃないですか。クーラー付けてないのも怖いですよね…。
りさ:クーラー自体無いおうちもありますね。必死でアイスノン当てたりしてました。
ゆり:看護師側も夏と冬は辛いですよね。冬は着込んで自転車乗るので、利用者さんの家に着く頃にじんわり汗かいてて。訪問中もケアして汗かいて、外出ると寒くて。風邪引きそうになっちゃいます。
みほ:分厚いダウンだけだと利用者さんの家出てすぐ着るには暑いこともあって。フリースの上に薄手のダウンの重ねてますね。
ゆり:うん、上着は重ねて調節できないと体調崩しますね。朝に子どもを保育園送るのが重労働で、出勤する頃には冬でも汗だくで。笑 着る物失敗すると、夏みたいに汗かきますね。
ー③に続きますー
記事編集:NsPace