熱中症を防ぐ! 新しい生活様式での熱中症予防と経口補水液の作りかた
暑い夏がやってきました。この時期、利用者の体調とともに気を使うのが、熱中症にかからないための対策です。この記事では、2022年7月時点の情報を基に、厚生労働省が発表している「新型コロナウイルス感染症対策を踏まえた熱中症予防のポイント」に基づく熱中症の予防、そして経口補水液の作りかたについて紹介します。
新しい生活様式の中での脱水症予防
新型コロナウイルスの流行によりマスク着用をはじめとした新しい生活様式が一般的になりました。ただ、マスクをするといくらかの息苦しさを感じ、かえって熱中症になってしまうのでは、と危惧する利用者もいると思います。
そこで、厚生労働省の「新型コロナウイルス感染症対策を踏まえた熱中症予防のポイント」を基に、コロナ禍での脱水症予防について解説します。
マスクの着用
高温多湿の環境下でマスクをすると、熱中症となるリスクがあります。そのため、屋外にいるときでほかの人と2メートル以上の間隔をあけられれば、マスクを外すよう利用者に説明しましょう。また、マスクを着用するときは、作業や運動を避けた方が良いといえます。
マスクを着用して外へ出るときも、気温の高い日や暑い時間帯は避け、なるべく涼しい服装をすることを利用者にすすめるのも大切です。
エアコンの使用
暑いときはエアコンの使用が効果的です。しかし、家庭用のエアコンだと換気の機能がついていないものがほとんどです。新型コロナウイルスなどの予防のため、定期的に換気しつつ、換気時に室温が上がらないよう注意しましょう。そのために、室温計を設置するのがおすすめです。換気中に室温が30度以上となるようであれば、そこで換気をやめエアコンの冷気を室内で循環させるよう、利用者に説明しましょう。
涼しい場所への移動
利用者が外出時に厳しい暑さを感じ、喫茶店、カフェなどといった場所で体を休ませようとするケースがあると思います。ただ、コロナ禍では店内の人数制限が設けられ入店できない場合もあるかもしれません。そうしたときは、日陰、木陰、風通しの良い場所に体を移すだけでも効果があることを利用者に説明しましょう。
日頃の健康管理
朝食前、夕食前などというように、定時の体温測定を利用者にすすめましょう。新型コロナウイルスへの罹患を察知できる可能性が高くなるだけでなく、脱水症予防・対策にも日常の体温測定は効果的です。熱中症となった場合は、体温が高くなることがあるためです。
経口補水液の作りかた
熱中症の予防や、万が一、熱中症となってしまったときは通常の水ではなく経口補水液での水分摂取が必要です。発汗によってナトリウム(塩分)が体から不足し、普通の水を飲むだけでは体がナトリウム濃度を保とうとしてすぐに水分を排出してしまうからです。よって、塩分を含んだ経口補水液が必要となります。
NsPaceの「お役立ちツール」内に経口補水液の作りかたのPDFがあり、ダウンロード可能です。ぜひ、こちらをご覧になって利用者さんへのご説明の際にお役立てください。
※屋内や夜間でも熱中症になりやすい高齢者の脱水・熱中症について「
【参考】
〇厚生労働省「新型コロナウイルス感染症対策を踏まえた熱中症予防のポイントをまとめました」2022/07/12閲覧
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_coronanettyuu.html
記事編集:NsPace編集部