
つたえよう、
訪問看護の
リアルな魅力を。
様々なエピソードやドラマが生まれる訪問看護現場。
日々、忙しく、現場のエピソードが日の目を見ることはないけれど、
あなたの訪問看護の話をつたえませんか?
御礼
「みんなの訪問看護アワード2025」に
たくさんのご応募をいただき、ありがとうございました。
心があたたまる素敵なエピソードが集まりましたので、
NsPaceウェブサイト等で順次ご紹介させていただきます。
エピソードは以下ページにて更新してまいります。
https://www.ns-pace.com/series/award2025/
awards大賞エピソード
の発表

「お母さん~看護の襷を
つなぐ
ということ~」
浦安にある、とある病室での20時半すぎ。重い空気が流れるカンファレンスが行われていた。患者さんは、31歳のえみさん。肺がんで12L/分の酸素投与をうけている。えみさんは、涙ながらに、家に帰りたいと医師に訴えていた。
えみさんは、1~7歳までの4人お子さんをもつお母さん。憧れの東京ディズニーランドに行くため家族で宮崎から上京した。途中、機内で呼吸困難が出現。着陸後、病院に運ばれた。急展開の中、子供たちと別れた。「お母さん、お母さん」と子供たちの泣く声が聞こえた。
必要な治療と厳しいICを受けた。宮崎に帰る体力は乏しく、予断の許さない命と説明されたが、えみさんの強い意思と覚悟に医療者も心揺れた。療養の場は在宅医療と訪問看護へと襷(たすき)が渡った。
帰郷を目標に在宅で3日間体調を整える。緩和ケアだけではなく、身体と心に栄養を蓄える。看護師は精一杯、気力を高める手当てをした。 一方、静岡・神戸・岡山・宮崎の訪問看護の仲間の協力を仰ぎ陸路帰郷に決定、準備に入った。
サロンカーに酸素ボンベを25本備え、エアマットを敷いた。在宅医師と看護師が同乗し宮崎を目指して出発した。
20時間後、えみさんの笑顔は子供たちの中にあった。「お母さん、お母さん」とはしゃぐ声が聞こえる。在宅医療と訪問看護は地元のステーションへ襷がつながった。長い1200kmであり、貴重な5日間となった。翌日、えみさんは家族に囲まれ旅立った。
株式会社ウッディ
訪問看護ステーションはーと
(東京都)
木戸 恵子さま
2025年1月投稿
Awards Ceremony表彰式






judges特別審査員
- 一般社団法人全国訪問看護事業協会
副会長 高砂 裕子氏 - 公益財団法人日本訪問看護財団
事業部部長 高橋 洋子氏 - 東京大学大学院医学系研究科
教授 山本 則子氏 - 東京科学⼤学 国際健康推進医学
非常勤講師 長嶺 由衣子氏 - 株式会社メディヴァ
代表取締役 大石 佳能子氏