記事一覧

2023年7月19日
2023年7月19日

ニッチ

英語の"niche"に由来。「すきま」という意味のほか、建築用語としては「くぼみ・くぼませて作る空間」、生物学用語としては「生態的地位(その生物が適応している特有の生存場所)」のことを指します。ビジネスシーンでは「ニッチ産業」「ニッチ・マーケティング」となどの言葉で用いられます。 ニッチ産業とは、大企業が進出しておらず、それまでに注目されていなかった専門的で小規模な産業のこと。ニッチ・マーケティングとは、そのような産業が成り立つビジネスチャンスを狙っていくことをいいます。

2023年7月19日
2023年7月19日

ナレッジ

英語の"knowledge"に由来。「知識・情報」という意味ですが、ビジネスシーンにおいては単なる情報や知識でなく、「価値のある情報」や「有益な知識」といったものに限定されます。いわゆる「ノウハウ(Know-how)」に近い用語ですが、ノウハウは「経験から得られる知恵」という意味合いであるのに対し、ナレッジは本やインターネットなどから学習したものであることが多いと考えましょう。 個人や一部の部署が持つナレッジを社内全体に共有し、組織として向上していくこと、および、新たなナレッジを産み出していくことを、「ナレッジマネジメント」といいます。ナレッジマネジメントは日本で考えられた経営理論であり、日本の経営学者・野中郁次郎氏の「組織的知識創造理論とSECI(セキ)モデル」より発せられた経営理論です。個人が持つ「暗黙知」を、組織の誰もが理解できるようテキスト化・図形化した「形式知」に変えていくことが、ナレッジマネジメントの基礎とされています。

2023年7月19日
2023年7月19日

コミット

英語の"commitment"に由来。献身・約束・委託などの意味。日本のビジネスシーンにおいては、「責任をもって約束する」「全力で取り組む」といった、強い責任感を伴うニュアンスがあります。また、「新しいプロジェクトの立ち上げにコミットする」など、一定の責務をもって関わることを示す場合もあります。IT業界では「トランザクション処理が確定、成功し、結果が確定すること」を指します。 なお、commit(コミット)は動詞であるため、「コミットする」というのは日本語ならではの使い方です。

2023年7月19日
2023年7月19日

コンフリクト

英語の"conflict"に由来。紛争、争い、衝突といった意味を持ちますが、業界によってはそれぞれ詳細が異なる「対立」や「論争」、あるいは「異なる意見が存在すること」「意見交換をすること」といった広い意味合いで使用されます。また、対立によって発生する緊張状態といった意味も含まれます。 心理学においては「葛藤」とも表現される言葉です。IT業界においては、複数のプログラムが同時に、同じデータやファイルを使用として競争状態になり、それぞれのプログラムがスムーズに作動しなくなることを指します。 医療業界においては、医療従事者と患者、患者の家族との対立を指し、表面化していない不満、葛藤などもコンフリクトに含まれます。しかし、コンフリクトが発生すること自体はデメリットではなく、それらを生かして意見交換や改善を行い、さらによい状況をつくっていく・組織として成長していく機会であると考えることが重要です。この考え方を「コンフリクトマネジメント」といいます。

2023年7月19日
2023年7月19日

ディシジョン

英語で"decision"と書きます。「決定・解決」という意味。ビジネスシーンにおいては、「より重要な事項を慎重に決定すること」という意味合いがあり、日常的な小さな決め事などを表すのには適しません。 あるディシジョンに至るため、それまでに発生しうる事柄の分岐や選択肢をすべて「樹形図」に表し、比較分析してから選び出す手法を、「ディシジョン・ツリー」(日本語で「決定木」)と呼びます。 ディシジョン・ツリーを用いることにより、主観や直感に頼ることなく、より客観的・理論的に適切と言える意思決定を行うことができます。テーマ(なにをするのか)とゴール(それによりなにを達成したいのか)を明確に設定することが重要です。医学系研究や医療機器の導入などに際しても、ディシジョン・ツリーは有効活用されています。

2023年7月19日
2023年7月19日

見える化

従来、見えていなかった部分、隠れていた部分、あえて見せていなかった部分などの見えるしくみをつくること。「見ようとしなくても見える状態」にする点、「見る意思がなくとも目に入ってくるようなしくみ」である点が、「可視化」との違いとされています。 見える化により、その活動に関する情報を効率的に把握でき、管理しやすい・問題点や改善点に気づきやすい・情報を共有しやすいといったメリットが生まれます。この言葉はトヨタの製造現場から生まれた言葉であり、ひとことでは「目で見る管理」を意味しています。 医療において特に注目されるのは、地域格差が大きいとされる医療費や、ひとつの現場においても多様な職種が存在する医療従事者への給与など、お金の流れにおける見える化だと考えられています。

2023年7月19日
2023年7月19日

アイスブレイク

日本では「アイスブレイク」が一般的ですが、英語の「ice(氷)breaker(砕くもの)」に由来します。また、英語で同じ意味を表現する場合には"break the ice"となるため、和製英語の一種であると考えるのが妥当でしょう。 日本のビジネスシーンで使われるアイスブレイクは、面識がない相手やそれほど親しくない相手と打ち合わせや会議などを行う際、お互いの緊張をほぐすために行われるちょっとしたやりとりのこと。具体的には、いわゆる自己紹介や簡単なクイズ、ゲームなどが用いられます。 よく知らない相手と突然本題に入れば、緊張や遠慮のために言いたいことを言えなかったり、相手に合わせてしまって異なる意見を言えなかったりする恐れがありますが、アイスブレイクがあることにより、より踏み込んだ話し合いが期待できます。あくまでも「話し合いの前の少しの時間」を利用するものであるため、それ自体にあまり長い時間をかけないことも重要です。

2023年7月19日
2023年7月19日

サブスクリプション

英語の"subscription"(寄付、申し込み、応募、新聞などの定期購読)に由来。「サブスクリクション方式」という場合もあります。また、「サブスク」と略されることが増えています。商品やサービスを一定期間利用する権利に対し料金が発生するしくみ・ビジネスモデルのこと。ただし、単純に毎月の商品・サービスに支払いが発生するものもサブスクリクションと呼ばれることがほとんどです。サブスクリクションにはさまざまなものがあります。 ・毎月定期的に水や食品などが発送されるサブスク。浄水器などが使える場合もある ・一定期間、音楽や映像の配信を受けられるサブスク ・パソコンソフトの利用やクラウドシステムを使ってのデータ保管ができるサブスク ・家具や家電を一定期間利用できるサービス。最終的には購入できる場合も

2023年7月19日
2023年7月19日

アジェンダ

英語で"agenda"と書きます。意味は「検討すべき課題およびその一覧」「当面の予定」など。深い意味としては「底意、計略」などもありますが、基本的にはシンプルに「会議の予定表・目次」の意味です。「明日の会議のアジェンダを作成しておく」といった使い方で問題ありません。また、現在のところ会議以外にはほぼ使われることがありませんが、大きなカンファレンス(協議会)型イベントにアジェンダと名付けられる例は増えてきました。 アジェンダを作成する目的は、議題や課題、それらを話し合う理由、どのような順番で話し合っていくか、誰が担当するかなどを決めておき、会議を効率的に、スムーズに進めることにあります。また、それを参加者・関係者に事前に提示することにより、それぞれが会議の準備をしっかりと行うことができるという効果もあります。 なお、「レジュメ」とは明確な違いがあるため注意が必要です。レジュメも会議内容のまとめを果たすものですが、「要約や要旨」を意味し、既にある程度内容が決まっています。これから参加メンバーで打ち合わせする内容とは異なります。

2023年7月19日
2023年7月19日

タスク

英語で"task"と書きます。「仕事」や「務め」を意味しますが、日本では「仕事として課されたこと」という意味合いに加え、業務として行うべき作業の「単位」としても使用します。たとえば、看護師が持つ看護の仕事全体を指してタスクとは呼びません。看護の仕事の中で行う小さな業務(バイタルサイン測定・清潔ケア・処置・採血など)がタスクです。作業がひとつであれば「シングルタスク」、複数の仕事を平行することは「マルチタスク」と呼びます。 医療業界において注目されているのは、医師が抱えるタスクを看護師や薬剤師、診療放射線技師、臨床検査技師、臨床工学技士などの他職種に分配する「タスクシェア」「タスクシフト」といった考え方です。医師の業務は専門性が高く、他の職種への委任は簡単なことではありませんが、医師不足を解決するひとつの有効な手段といえるでしょう。

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