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偽膜性腸炎

偽膜性腸炎とは、大腸の粘膜に数mm程度の白色調の半球状の膜(偽膜)が形成される抗菌薬起因性の腸炎です。抗生物質の服用によって腸内細菌のバランスが崩れ、特定の菌が異常に増殖して大腸に炎症を引き起こすことで発症します。その多くは「クロストリジウム・ディフィシル(CD:Clostridium difficile)」という菌が出す毒素によって大腸粘膜が障害されることによるものです。抗生物質の投与から数日から2~3週間後に水様便や粘液便がみられ、そのほか腹痛や高熱がみられる場合もあります。

監修: とよだクリニック院長 豊田 早苗

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