初回から「オンライン服薬指導」恒久化…厚労省「対面」ルール緩和へ
完了しました
厚生労働省は、スマートフォンやパソコンなどの画面越しに薬剤師が薬の使い方を説明する「オンライン服薬指導」について、初回からの適用を恒久化する。オンライン診療を受けた患者が、自宅や職場で薬の受け取りまでできる体制を整える狙いがある。近く省令や通知の改正案を示し、来年度からの運用を目指す。

服薬指導は、処方された薬の用法・用量や、副作用を薬剤師が患者に説明する。オンラインの場合、薬局は、医療機関からファクスで処方箋を受け取り、患者から、お薬手帳などで過去に使った薬の情報を得た上で実施する。薬は、郵送などの方法で患者に届ける。
取り扱いに注意が必要な医療用麻薬などを除く全ての薬が対象となる。患者の理解度を的確に把握するため、電話での対応は認めない方針だ。
現在、初回の服薬指導は、対面で行うルールになっている。だが、新型コロナウイルス感染症の流行で、厚労省は昨年4月から特例的に初回からの利用を認めている。
一般市民への民間調査では、オンライン服薬指導の利用率は6%程度にとどまっている。